2014/06/30

走りだす車輪 日本一周82話 岩手-岩手


緑がいっぱい広がってる。

青緑の色と匂いの濃さが懐かしい。本州の大自然とこんにちわ。
小学校の夏休みを感じる。虫網とカゴが欲しい。カブトムシはどこだ?
そしてここはどこだよ!またやっちまった。ルートミスったー!



本編はじまり!
ふおーっ!よく寝ました。キャンプ場のような道の駅で起き上がる。
朝は老夫婦やトラックの運転手の方と盛り上がりました。いい出会い。
一期一会の時。各地方の人たちと触れ合えるのも一人旅の魅力です。



これから後半の旅がはじまります。気合い入れるために洗車しましょう。
九州の親父のような頑固な汚れです。濡らしたタオル片手にジャバジャバ。
北海道でついた牧場臭もスッキリとれました。ひと仕事完了です!



盛岡目指してGO!!モサモサした濃ゆい緑が増えてきました。
すごく本州な感じが懐かしいな。北海道とはまた別の良さがあります。
いまだに名前がない自転車を立てます。地面に座ってパシャリ。



「テンション上がってきたなっしー!」 相棒のふなっしーも嬉しそう。
今すぐでも走り出したい様子。ひゃっはー!カワイイ顔をしてもムダだ!
ドМな黄色い果実の妖精さん。いつもみたくガチゴチに縛るぜ!笑



そういや・・・ここどこだ。スマホ確認。あれ?ルート外れてるぞ。
長いこと旅してるってのに全然成長してねーやん!なんでやー\(^o^)/
登ってなんとか脱出しました。あっちー!夏はそこまで来ている。



かゆいかゆい。蚊の大群に刺されながら進むと脚がパンパンに。。
しばらくすると巨大な鳥居を見つけました。ここ一戸の名物なのかな?
ちなみに青森岩手は"一戸~九戸"と数字のつく地名があります。



汗でTシャツがビショビショです。ぴったり張り付いて気持ちわりー!
ひたすら走る走る走る。うおっしゃーい!気合いで4番道路に合流です。
もう道に迷うことはないはず。あとは単純に真っ直ぐ走るだけだ!



暑さで気が遠くなります。アスファルトという名の砂漠でオアシスを探す。
涼しげな建物があるぞ。ここらでチョイと休憩しよう。水を体に流しこみます。
出発する頃には日が落ちてきました。ボチボチ寝床まで行きましょう。



『道の駅 石神の丘』に到着。お?旅人がいます。さっそく情報交換です。
このオシャレな自転車は東京から日本一周しているカンさん。ラーメン好き。
パソコンで仕事しながら旅してるんだと。誰もが憧れるスタイルです。



こっちは福岡から日本一周のたっくんです。なんと地元が一緒でした。
あんなクソ田舎で同じことしてるヤツがいるとは感動!めっちゃ嬉しい。
彼は全国のラジオに出ながら旅している強者です。純粋にすっげー!



最後にみんなで記念撮影。まだまだ知らない旅人が沢山いるんだな!
今日の寝床『道の駅 石神の丘』には、無料休憩所もあるグレートな施設。
なんと冷水器までありました。ベンチでゆっくり語らいおやすみ。


次回につづく。。



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2014/06/29

まっしろのたび 日本一周81話 青森-岩手


ただいま本州!

九州を出発して日本海を北上。そして北海道を一周してきた。
新品だったサンダルも気づけばボロボロ。足首も切り傷だらけ。
これも日本を旅してきた証だ。物語後半も全力で楽しむぞ!



本編はじまり!
船到着のアナウンスが流れる。自転車を迎えていよいよ到着です。
期待と不安がジワジワと押し寄せる。旅に出た日と感覚が似ています。
冒険との大恋愛がはじまる予感大です。愛してるぜ本州ちゃん!



ザザーッ。さんむ!待合室へ避難。秒で冷却期間に突入しました(笑)
「これから北海道いくの?」スマホをいじっていると掃除のおばさんの声。
すでに日本半周したと話すと驚かれました。旅人初心者も卒業だな!



八戸市内。まず向かったのはマック。フォロワーさんと約束があります。
「はじめまして~!」現れたのは20代の頃にチャリを旅されたmikamiさん。
当時のことや今旅している人の話をしたり。朝から盛り上がりました。



日本一周人のtwitterやBlogを見て、動向を楽しんでいるらしいです。
ベテランから貴重なアドバイスを頂きました。今は北海道に行きたいそう。
旅立つ際には青森の差し入れまで。こういうの心遣いありがたいです。



サヨナラして走りだす。初日から出会いに恵まれてんな\(^o^)/
にしても道が狭くて坂が多いです。北海道のまっすぐな道が恋しいぜ。
すると追い打ちをかけるようにパンク。つーかタイヤ限界やないか!



手をまっ黒にしてなんとか一人でも直せたぞ。今夜は近場で泊まろう。
再出発して『道の駅 なんごう』に到着。この駅はジャズが有名なんだって。
まだ日が明るいです。夜まで何しようかな。うおっ!図書館あるじゃん。



いい時間つぶしになりそうです。風景の写真集を見て楽しむことに。
インスピレーションが石油のように湧いてきます。こりゃあ勉強になるぞ。
感性の億万長者になりました。これから色んな撮り方を試していこ。



閉館時間になった頃に駅へ。ベンチでおやつ片手に考え事をします。
最近イマイチ旅に身が入りません。とくに夢だった最北端を過ぎてから。
なんでだろう?ハッキリ目指すものがないからだろうか。分からない。



今は沖縄の最南端を目指してんだけど、明らかに活力が薄れてる。
前ほど刺激がなくなっています。旅に慣れてきてるのもあるんだろうな。
とにかく今は走るしかない。一生懸命やってたら答えも出るっしょ!



そうだ!家に手紙送ろう。北海道で買った絵葉書にメッセージ。
心配するかもと思って、熊に遭遇したことまだ言ってないんだよな。。
随分時間経ったし報告するか。真面目だけどふざけた手紙(笑)



キャンプ場みたいな広場にテント設営。慣れた手つきで速攻完成。
一人の時間は好きだけどさ・・・孤独感やべぇええ!仲間がほしい!泣
静すぎる芝生。なんだか寝れる気がしません。・・・はいはい爆睡!


次回につづく。。



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2014/06/28

思い出 日本一周80.5話 北海道


旅の中で感じたことのまとめ。


旅について
当時のメモから振り返ってみました。まずは旅全般について。


旅は基本的に自由だ。好きに起きて動いて寝ることができる。
気ままに時間を過ごす毎日、こういう生活に憧れる人も多いと思う。
きっと『自由に生きること』が旅の醍醐味なんだろう。

ただ一方で、それだと何も残らないのではという恐怖を感じている。
毎日の生活に締まりがないというか、ただ旅を消化してるだけというか。
逆に『目的を持って過ごす』ことで旅に張りが出て輝くように思う。




今は旅を見てくれる人に楽しんで欲しいという想いがすごく強い。
せっかく貴重な経験をしてるんだから、一人だけ楽しむなんて勿体ない。
それに旅を一緒に喜んでくれる人がいると、自分もすんごい嬉しい。

面白がったり、地元の写真を懐かしんで貰ったり、人や場所を紹介されたり。
本当に色んな反応がある。応援してくれる人達と旅を作る感じが好きになった。
だからそれで旅が制限されても苦じゃない。目的が出来てすごく楽しい。

Blogはリアルタイム更新は諦めたけど、Twitter活動は頑張りたい。
ありがたい事に最初30人程度だったフォロワーさんも1000人超えた。
今投稿する時に意識してるポイントは①文章 ②写真 ③物語の3つ。




①は旅に興味ない人も読める文章。小学生にも分かるつぶやき。
そして自分しか分からない話はしない。旅人の身内ネタも極力書かない。
これまでの旅を知らなくても、入りこめる投稿を心掛けたい。

②は生活感を感じさせない写真。シンプルで分かりやすい一枚。
見せたいものだけ魅せる写真。関係ない人や車は構図の中には入れない。
一眼単焦点ならボケるからいいんだけど、iPhoneだから頑張ろう。

③は引き込まれるような物語。漫画や映画のような文章の書き方。
魅力的な話は物語的で、つまんない話は説明的なことに最近気づいた。
登場人物、時間の流れ、その時の気持ち・・・を意識していきたい。


一気に全部はできないので少しづつ!





自分について
次に自分自身について、日常の感覚の変化の話です。


旅に出たはじめの頃。起きてから寝るまで、一日のことで精一杯だった。
食事に洗濯。とくに寝床探すのが一番大変。夕方になるといっつも必死だった。
自転車も初心者、右も左も分からない。あっという間に時間が過ぎていた。

最初の一週間はそれは濃かったように思う。1日目は沼で靴と自転車が泥まみれ。
2日目は旅のマスコットを紛失、3日目は窃盗集団に遭遇、4日目は冷雨に打たれる。
5日目は足首が炎症、6日目は最高の景色、7日目は日本一周の旅人との出会い。




今ではそういう生活にもすっかり馴染んで、トラブルも前ほど起きやしない。
食事や洗濯にも困らないし、寝床も探すことができる。日本は治安もよくて安全。
日本国内だったら体と心があれば旅ができるという、変な自信がついてる。

それはもちろん良いことなんだけど、ただ毎日の新鮮さが薄れてしまった。
単純に慣れてしまった。ワクワクあるんだけど何となく予想がついてしまう。
以前はどんな些細なことにも、キラッキラ目を輝かせていたのに。

名作映画をはじめて観た時の感動つーのは二度と味わえないのと同じだ。
2,3回目も楽しい。ただ最初のように心にガツンと衝撃が走るほどまではない。
それと同じで、何となくで楽しい旅になってしまっているように思う。




完全に非日常が日常になっている。
慣れは何よりも怖い。もっと旅を丁寧に感じて走りたい。
目の前にあるその瞬間をもっと大切にしていきたい。

北海道が毎日刺激的で楽しすぎたから余計に考えてしまう。
沢山の旅人に出会って、広大な大地を目にして、人の温かさに触れて、
この先、これ以上はないんじゃないかってくらい充実してた。

そのせいか、あり得ないことがあっても普通に感じてしまう。
「何か起こるし何かが変わるだろう」と旅に期待しているんだろうか。
これからは自分で楽しみを見つけて作っていこうと思う。


感性尖らせていこう!





相手について
最後に相手について、出会う人について色々考える。


旅をしていると「ずっと一人旅で寂しくないの?」とよく聞かれる。
知らない土地を転々としていくのだから当然の疑問だ。気になるのも分かる。
ただ実際は誰かといる時間が多くて、ひとりの時間は思ったより少ない。

行く先々で色んな人との出会いがあって、旅の前よりも人と話している。
地元の人が珍しがって声をかけてくれるし、面白い人がいたら話しかけにいく。
Twitterを見た方から「会いましょう!」コメントが来て繋がることもある。




プライベートの時間は走行中とテントに入ってる時くらい。
そうした毎日、コミュニュケーションについて考えることが増えた。
一番感じたことが、人と接するときは『態度』が大切ってこと。

自分の気持ちだったり考えてることは、雰囲気で相手に伝わる。
使う言葉や話の内容っていうのは、あまり関係ない気がしてきた。
目に見ない気持ちの方が重要。目や声や姿勢になって現れる。

たとえば同じ「バカ」でも態度ひとつで全然意味が変わってくる。
「相手がどうやったら楽しんでくれるか」を考えてるといい気がする。
人間だから余裕がない時もあるけど、思いやりの気持ちは大事。




そして色んな県を旅している中で、日本人の親切さに驚いた。
応援されたり、差し入れを頂いたり、宿泊させて頂くこともあった。
そりゃー心ない人もいるけど、そういう人が圧倒的に多かった。

見ず知らずの人間を快く迎えるって、なかなか出来ない事だと思う。
どこの馬の骨か分からない薄汚い旅人なのに、何の気なしにおもてなし。
話せるだけでも嬉しかったし、知らない土地で心の支えになった。


その人は些細なことかもしれないけど、受ける側の感動は大きい。
自分も「こんにちは!どこから来られたんですか?ようこそ長崎へ!」
そんくらいは言える男になりたい!今考えてるのはこんな感じ。



・・・って真面目か!笑
旅半分過ぎての自分用日記でした。
次回からいつものに戻りまーす!



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さよなら北海道 日本一周80話 北海道


いってきまーす!

窓から札幌の町を眺める。沢山の出会いがあった一カ月だった。
映画みたいな毎日。楽しいことにも辛いことにも恵まれていたな。
はじめは何のイメージもなかった北海道。今では大好きな場所。



本編はじまり!
ホテルで準備してお世話になったアニキの家へ。オシャレな室内。
デザイナーらしいアーティスティックなインテリアが並んでいます。
プレゼントに腕時計まで頂きました。ずっと大切にしていこう。



ゆっくり話して昼に出発。本当にありがとうございました!
生きていく上で大切なことを教えてもらい、心に刻みました。
帰ったら地元のお菓子でも送りますね。いってきまーす!



先生と自転車を走らせ大通り公園へ。立ち並ぶ店に賑わう人。
どうやらイベントがあってるみたいで、花がいっぱい咲いてます。
「フラワーフェスティバルだよ〜!」ゾウさんから情報ゲット。



ここでノムさんが近くにいるとの連絡。よーし合流しよう!
感動の別れから数日後には再会です。そんな気がしてたわ!笑
ただ今日は北海道を去る日。いつもの別れとは違います。。



しんみりやめてハジケよう!先生は子供にまざり噴水の中へ。
小さい女の子が冷たい視線を送ります。色んな意味で寒そう(笑)
こんな最高にくだらない日々も終わるのか。寂しくなるな~!



だけど2人とはルートが似ていて、本州で会う可能性はある。
日本一周人の世界では『ねぶた祭り』に行く伝統?があります。
ただこのメンバーは不参加組だから、進む速度が近いんです。



ステージがあってるぞ。爽やかな『Let It Go』の歌声がきこえる。
旅に出て浮世離れしてるけど、アナユキはかろうじて知ってるぜ!
アナユキかユキアナかで迷うんだよな。え!そんなことない?



楽しんだところで昼飯。自転車を走らせてコンビニへ向かいます。
あるものを買うために、ビューンと飛ばしてセイコーマートに到着。
さっそくお目当て商品を発見です。バシッと速攻で購入しました。



北海道の最後食事。ずっと食べたかったホットシェフの弁当。
15度目の贅沢で鮭弁当。芝生に座っていただきます。グレイト!
さすが最強のコンビニだ。旅人の友セイコーマート\(^o^)/



おやつにフライドポテトも。ガーリックが効いてて激ウマ。
ぎゅるぎゅる。まだ腹が減ってるな。旅人は黙って食パンです。
最後はなんだかんだでコイツに限ります。胃袋いっぱい!



お菓子を投げて口に入れる先生。中々の競技力の高さです。
自己ベストを更新!オリンピック競技になれば上位入賞確実。
いつも無駄に全力ででやります。最後まで面白かった!笑



札幌から乗り場まで、そこそこの距離があるので出発です。
フェリーの出発時間が刻々迫ってる。見送られて旅立ちます。
日本のどこかでまた会って語り明かそう。いってくるぜ!



スピードを上げていると必死についてくるチャリ。高校性か?
無言の戦いがはじまります。数十分後、交差点でお互い違う道に。
「がんばってください!」そう言って去った。いいやつかよ!笑



『Mr.Bicycle』にも寄り道。沖縄で手紙を出すことを約束します。
「最南端まってるぜ!」そう言って力強く手を振るマスターが渋い。
熱い言葉に背中を押されました。嬉しさを噛み締めて進む。



千歳空港へ到着!ここから本州へ旅立ち・・・ってちがう!笑
フェリー乗り場まであと数十キロの距離。ギリギリになりそうだ。
小雨も降ってきました。最後まで北海道の天気は気まぐれです。



苫小牧に突入。永遠にまっすぐな道が果てしなく続いています。
そして重要な用事を思い出しました。コンビニに寄る必要がある。
注文中のモバイルバッテリーの受取です。すっかり忘れてた!



焦るぜ。。鍛えた脚力ですっとばす。まーどうにかなるっしょ!
乗り遅れたらそれはまた考えよう、今はひたすら走ることだけだ。
息は上がるのに頭はスーッとしてる。ふと思い出が蘇ります。



仲間たちとの出会い



夢だった果てしない道



日本最北端での夜



どれもこれも最高な毎日だった。あれは・・・町の明かりだ!
急いでコンビニ確認します。なんで奥まった場所にあんだよ!泣
なんとか受け取り完了。時間が押しています。いっそげー!



フェリーの出発時間まで10分しかない!どこだどこだ。。
薄暗く光る建物。あったー!ギリギリでも乗れるらしいです!
素早くペンを走らせ受付後、自転車も乗せてホッと一安心。



北海道はもうサイコーだった!語るには早すぎるからそんだけ!
先生、ノムさん、ひょくさん、ゆーたさん、かじくん、ひなさん、
バカやってすげー楽しかったです。一足先に本州いってきます!


次回につづく。。


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